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介護福祉コース 2020.04.06

コロナ対策:「身体を冷やさない」は免疫力を高める

感染症予防のためには、自分の「免疫力を高める」ことがとても重要になってきます。

前回は、睡眠をしっかりとることで免疫力を高める話をしました。今日は、免疫力を高めるためには「身体を冷やさない」ことの重要性について説明します。

まず、「身体が冷える」とはどういうことでしょうか。

人間は恒温動物です。体温を常に一定に保つために、脳の視床下部にある体温調節中枢で、ずっと管理しています。食事や運動によってつくられるエネルギーの約70%が熱になり、体温維持に使われています。

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この体熱は、どうやって全身に運ばれているかというと、「血液」によって運ばれていきます。つまり、身体が冷えやすい人は、血液循環が悪いということになります。

さあ! 本題に入ります。

体内に侵入してきた異物(細菌やウイルスなど)を撃退する免疫細胞は、血液の中の「白血球」の中に存在しています。白血球が全身の血管の中をめぐり、常に、異物が入り込んでいないかをパトロールしています。そして、異物を発見すると、白血球を集め、異物(病原菌など)に攻撃を開始します。と同時にサイトカインを産生し脳に情報を伝え、その情報に基づき体温調節中枢は体温を上昇させ、免疫細胞を活性化させます。

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体温が正常であれば、血流がスムーズに流れており、身体のすみずみまで免疫細胞がめぐり、病原菌の発見もすばやく行え、さらにまた、すばやく撃退することもできます。また、ウイルスの増殖は低体温で活発になるともいわれています。

免疫力が正常に保たれる体温の目安は、個人差はありますが、成人腋窩温で36.2~36.6℃程度といわれています。免疫力は体温が1℃下がると30%低下するともいわれています。

身体をポカポカの状態にするためには、適度な入浴(シャワーだけでなく、浴槽に入る)や、適度な運動、身体を温めるといわれる食べ物の摂取など、いろいろありますね。

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簡単 冷え予防! の紹介 「4首を冷やさない」

「首、手首、足首、くびれ(腹部)を温める」こと!! 身体が体温調節で最も重視している部位は、脳内の温度と内臓の温度を下げないことです。ですから、首とお腹を冷やさないよう、タートルネックの服やスカーフ、ストール、マフラーを使ったり、腹巻きをすることがおすすめです!

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