学科・コースブログ
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こども学科 2020.09.24

「考える」力を養う総合演習Ⅱ(ゼミ)での学びについて

 みなさんこんにちは。子どもの福祉に関わる科目を担当しています、佐藤まゆみです。

 本学は9月7日から後期の授業が開講となり、一部は対面授業も実施されていることから、学生たちと直接会って話す機会ができました。授業での学びのこと、実習のこと、就職活動のこと、それ以外の悩みや楽しい話も、たくさん聞かれます。保育者を目指している同じ目標のある人同士が話し・話され、聞き・聞かれることは、とても豊かな時間であることを改めて感じています。

ゼミ 私が担当した総合演習Ⅱ(以下、ゼミとします)の学生は、卒業論文に取り組みました。それぞれ自分が調べたいテーマを選んで、論文の書き方を学びました。ゼミのメンバーがどんなテーマに取り組んでいるかを共有していると、それぞれの関心が異なり、その着眼点が面白いことに気づかされます。

 今年度は外部での調査が難しいため、コツコツと文献研究で執筆を進めました。論文の書き方を学ぶと、データや事実と自分の考えを分けて書くことができるようになるだけでなく、文章の書き方、表現も含めて洗練されていきます。はじめは、「書き言葉と話し言葉が混ざっている」「自分の意見と人の意見がわけられない」といったことからスタートしますが、慣れてくると新しいデータをしっかりと集めて、まとめ、それを根拠に自分の意見を展開することができるようになり、学生自身も自分の変化、成長に気づいていきます。

ゼミ 子どもを含め人間の福祉に関わるテーマを選ぶと、「ただ一つの答え」がない中で、様々なことを考えなければなりません。自分なりの卒業論文テーマの目的を的確に捉えて、筋道立てて、必要なことと不必要なこと、タイミングを峻別することの積み重ねをしていきます。とても創造的な作業ですので、しんどい思いをするときもあったと思いますが、教員とのやりとりをじっくりと重ね、ゼミでの他の進捗を知ることで、着実に前に進んでいきました。

 子どもの福祉や教育に携わる専門職にとって、「あきらめずに考えること」はとても重要です。こども学科の総合演習Ⅱ(ゼミ)では、そうした考える力の土台を養っているともいえます。学生時代にじっくりと考える時間やその楽しさを、学生と教員で共有しましょう。

※使用している写真は、昨年の授業時のものです。現在行っている対面授業では、コロナ対策として密を避けて着席しています。

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