こども学科 2020年度
こんにちは。こども学科の清水です。少し前になりますが、 保育実習Ⅰ:児童福祉施設等の代替演習のコンテンツを受け取りに 埼玉県比企郡毛呂山町に所在する「社会福祉法人 埼玉医療福祉会 光の家療育センター」に出向いて参りましたので報告します。
光の家療育センターは埼玉医科大学と医療と福祉連携を行う、 医療型障がい児入所施設を中心とした総合施設です。また、本学の 保育実習Ⅰ:児童福祉施設等ならびに保育実習Ⅲの実習先でもあり ます。本年度(2020年度)の保育実習Ⅰ:児童福祉施設等は 新型コロナウイルス感染症により代替演習となりました。
代替演習とはいえ、実際の実習での学習に近づけるため、実習 施設で実際に実習生の実習指導や利用者様の援助を行いながら 実習生の指導をいただいている保育士や支援員の先生方にご出演 いただき、医療型障がい児入所施設での実習について解説をして いただけることとなりました。
コンテンツには本学の卒業生である松村 恵先生、本多彩乃先生 からも実習の実態(活動支援、生活支援)や現在の業務内容(担当寮、 担当利用者の状況など)についてもご出演いただきお話をいただいて おります。
代替演習のコンテンツの作成にあたっては、本務ではあるお仕事に 加え、新型コロナウイルス感染症対策の激務の中、特に療育課長の 関口初枝先生に多大なるご協力をいただきました。また、木下理恵先生、 浅田いづみ先生にもご出演いただき大変お世話になりました。 改めて御礼申し上げます。
*今年度の2年生の保育実習Ⅰ:児童福祉施設等の実習は代替演習 となりました。これは、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止する ため、本学の学生はもとより、各施設を利用する利用者様や施設職員、 また利用者様や施設職員のご家族等関係各位の皆様のご健康とご安全を 確保するため、指定保育士養成施設として代替演習に切り替えること を本学として判断いたしました。
文責:実習運営委員会 清水 将之
2020年11月15日(日)11:45~12:15に こども学科 実習報告会 を開催します。今年の報告会はライブ配信で実施します(一部、事前収録コンテンツあり)。保育実習Ⅱならびに教育実習Ⅱの報告を2名の学生が行います。
ぜひご覧ください。また、同日開催のオープン・キャンパスにおいても こども学科 学科説明内でライブ配信を視聴することができます。ぜひご視聴ください!
実習指導1担当:清水将之
みなさんこんにちは。子どもの福祉に関わる科目を担当しています、佐藤まゆみです。
本学は9月7日から後期の授業が開講となり、一部は対面授業も実施されていることから、学生たちと直接会って話す機会ができました。授業での学びのこと、実習のこと、就職活動のこと、それ以外の悩みや楽しい話も、たくさん聞かれます。保育者を目指している同じ目標のある人同士が話し・話され、聞き・聞かれることは、とても豊かな時間であることを改めて感じています。
私が担当した総合演習Ⅱ(以下、ゼミとします)の学生は、卒業論文に取り組みました。それぞれ自分が調べたいテーマを選んで、論文の書き方を学びました。ゼミのメンバーがどんなテーマに取り組んでいるかを共有していると、それぞれの関心が異なり、その着眼点が面白いことに気づかされます。
今年度は外部での調査が難しいため、コツコツと文献研究で執筆を進めました。論文の書き方を学ぶと、データや事実と自分の考えを分けて書くことができるようになるだけでなく、文章の書き方、表現も含めて洗練されていきます。はじめは、「書き言葉と話し言葉が混ざっている」「自分の意見と人の意見がわけられない」といったことからスタートしますが、慣れてくると新しいデータをしっかりと集めて、まとめ、それを根拠に自分の意見を展開することができるようになり、学生自身も自分の変化、成長に気づいていきます。
子どもを含め人間の福祉に関わるテーマを選ぶと、「ただ一つの答え」がない中で、様々なことを考えなければなりません。自分なりの卒業論文テーマの目的を的確に捉えて、筋道立てて、必要なことと不必要なこと、タイミングを峻別することの積み重ねをしていきます。とても創造的な作業ですので、しんどい思いをするときもあったと思いますが、教員とのやりとりをじっくりと重ね、ゼミでの他の進捗を知ることで、着実に前に進んでいきました。
子どもの福祉や教育に携わる専門職にとって、「あきらめずに考えること」はとても重要です。こども学科の総合演習Ⅱ(ゼミ)では、そうした考える力の土台を養っているともいえます。学生時代にじっくりと考える時間やその楽しさを、学生と教員で共有しましょう。
※使用している写真は、昨年の授業時のものです。現在行っている対面授業では、コロナ対策として密を避けて着席しています。
皆さん、こんにちは。音楽担当の諸井です。 オープンキャンパス等で質問の多いピアノについてですが、新型肺炎の影響もあり、前期は当面の間、リアルタイムのオンラインレッスンを実施しています。 「ピアノレッスンをオンラインで?」「画面越しにレッスンってできるの?」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、オンラインピアノレッスンについて、学生の感想を一部ご紹介したいと思います。 「S.Sさん:画面越しですが先生が指使い、歌い方など細かいところまで確認して評価してくださるので不安なところは全然なく楽しく授業を受けることができています。授業が始まる前や個人レッスン中の先生のお話を聞くのも楽しみになっています。私はオープンキャンパスで諸井先生の授業を体験したことがあり、この学校に入学できたら先生の授業を受けたいなと思っていたのでとても嬉しいです。画面越しでは音質や声色などは違ってくるとは思いますが、特に大変なことや困ったことはなく、本当に楽しくしっかり授業を受けることができています。」
「A.Sさん:オンラインレッスンを受けてみて、レッスンはマンツーマン指導なので、先生から細かい部分の指導が受けられたり、質問がしやすかったりするので、毎回のレッスンでできない部分ができるようになれています。初心者ということもあり不安が多かったのですが、楽しくレッスンを受けることができています。また、練習も先生が弾き歌いをしている動画があるので、その動画を視聴しながら練習したり、指使いやリズムを確認することができたりするのでとても楽しく練習ができています。」
いかがでしたでしょうか。 実は、私自身もピアノはオンラインではどのように進めていけるのか不安でしたが、いろいろと工夫することで学生がしっかり学べていることがわかり、少し安心しました。リアルタイムなので、まるで対面でおこなっているかのようにわからないことがすぐ質問できるので、その点もいいのだと思います。
でもやはり実際に学生の隣で指導できる日が待ち遠しいです。
※現在、ピアノレッスンに関しては感染防止対策を講じ、一部対面で実施を開始しています。
最後に現2年生の弾き歌い動画をお届けします。曲目は「さんぽ」です。 いろいろと不安な状況が続きますが、オープンキャンパスは実施していますので、短大まで 「お散歩」に来ていただけると嬉しいです。 皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。
諸井 サチヨ
今年度、「造形」「図画工作と表現」の授業を担当しています池田純子です。 コロナウイルスによる自粛で今は遠隔授業で進めています。どんなことをしているのか、 紹介しましょう。
1年生の「造形」の授業では、身の回りにある新聞紙やトイレットペーパーの芯を使って子どもたちと活動できることを考えて作ったり、教材を自宅に送付して、取り組んだりしています。
これは「トイレットペーパーの芯を使って作ったパペット」です。裏は指を入れて遊べるようになっていて、一人でもみんなでも遊べます。
こちらは「新聞紙で変身しよう」です。身近にある素材で、子どもの気持ちになって変身しました。「楽しかった」「子どもとやったらもっと面白いと思う」などの感想が寄せられました。
学校から送られた教材で構成遊びもしました。 英字新聞を輪に切って、構成を考えて貼っていきます。 子どもたちとハサミやのりを使う時の配慮点や輪を切るときにどのような言葉をかけるかなど、保育者の視点に立って考えることをしていきます。 学生の皆さんの「ここにアリなどを描きたくなるかも」「迷路として遊べるかも」「のりで貼るのが思っていたより難しかった」など、子どもの気持ちに寄り添う言葉が印象的でした。
保育中の造形活動を体験しながら、環境構成や発達に合わせた導入方法、教材研究、指導計画などを学んでいく予定です。
(池田純子)